InfraWorks で作成したオルソ画像付きの地形モデルを Navisworks で活用したい場合、FBX形式で出力すれば Navisworks で読込み活用することができます。

その場合、InfraWorks側でFBX出力する際の座標系のオプション設定をデフォルトのままで行ってしまうと、Civil3Dや他のBIM/CIMソフトウェアでInfraWorksと同じ座標系で作成したモデルであっても、Navisworks上で統合した際に位置がずれてしまいます。

ここでは、その現象とInfraWorksの地形モデルをFBX形式でNavisworksで活用する際の注意点をご紹介します。

サンプルデータ

サンプルデータとして、
① InfraWorksの地形モデル
② 上記1のInfraWorksの地形モデルをIMX形式でCivil3Dに取り込み作成したコリドーサーフェスモデル
でご紹介します。

① InfraWorksの地形モデル

② ①の地形モデルをIMX形式でCivil3Dに取り込み作成したコリドーサーフェスモデル

①と②は同一の座標系上で作成されているため、①のInfaWorksモデルに②のコリドーサーフェスモデルを統合すれば正しい位置にモデルが配置されます。(下記)

デフォルト設定でInfraWorks地形モデルをFBX出力する

①と②の統合モデルをNavisworksで作成したい場合、①をNavisworksで読込めるFBX形式で出力します。

モデルファイルをFBX形式で出力するには、[提示/共有]タブ ー[共有]パネル-[3Dモデルを書出し…]を選択します。

[3D モデルファイルに書出し]ダイアログが表示されたら、デフォルトの設定のままでファイル保存先を指定して[書き出し]でFBXファイルを保存します。(※デフォルトだと、[ターゲット座標系]の[オフセット]設定が[原点]-[範囲]となっています。 )

書き出したFBXファイルと②のDWGファイルをNavisworksで統合してみた結果が下記になります。
①・②ともに座標系は一致させているにも関わらず、位置が合致しません。

Navisworksで正しく利用できるFBX形式で出力する

Navisworksで位置がずれてしまう現象は、InfraWorksでFBX出力する際の設定を変更すれば、Navisworksで正しく利用できるFBXデータに出力できます。

InfraWorksで[提示/共有]タブ ー[共有]パネル-[3Dモデルを書出し…]を選択します。

変更する箇所としては、[3D モデルファイルに書出し]ダイアログで下記の2点を変更して出力します。
1)[ターゲット座標系]-[オフセット]設定の[原点]を[ユーザ定義]に変更
2)上記1を変更したのち入力可能となる、X・Y・Zの値をすべて ”0” に変更

設定を変更して書き出したFBXファイルと②のDWGファイルをNavisworksで統合してみた結果が下記になります。
Navisworksでも正しい位置に配置された統合モデルになりました。

以上、InfraWorksの地形モデルをFBX形式でNavisworksで活用する際の注意点のご紹介でした。

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