2024年2月28日に「SOLIDWORKS / 3DEXPERIENCE Works セミナー in長岡」をハイブ長岡(新潟県長岡市)にて開催しました。
開催要項 | |
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タイトル | SOLIDWORKS / 3DEXPERIENCE Worksセミナーin長岡 |
日時 | 2024年2月28日 13:00 〜 16:30 |
会場 | ハイブ長岡 |
主催 | 株式会社シーキューブ |
共催 | ソリッドワークス・ジャパン株式会社 |
このセミナーでは、最新バージョン「SOLIDWORKS2024」の新機能とクラウド版「3DEXPERIENCE Works」の活用法をはじめ、設計中のモデルに発生したエラーを解決する具体的な方法とその効果、最大限活用されているユーザー様の事例について講演いたしました。
製品開発におけるクラウドの活用は生産性向上の手段として、多くの設計者から注目を集めています。
当日は、このクラウドとSOLIDWORKSを組み合わせた3DEXPERIENCE Worksを使用することで、設計作業をより効率的かつ効果的に進めることが可能であること、そして、これからの未来についても紹介しました。
本記事では、皆様から高い評価をいただいた講演の内容とセミナー当日の様子をお伝えします。
SOLIDWORKS 2024 新機能のご紹介
SOLIDWORKS2024の新機能について、当社のSOLIDWORKS認定技術者が詳しく紹介しました。
部品とフィーチャー、構造システム、板金、アセンブリ、図面、SOLIDWORKS Simulationの各領域で改善をもたらします。部品とフィーチャーでは、新オプションの追加やマルチボディ部品の作成が可能になりました。構造システムでは、コーナー管理の自動化や新たな処理タイプの追加があります。板金では、部品のコピー時の新機能や強力なスタンプツールの追加、薄肉の展開機能の拡張があります。アセンブリでは、部品配置時の参照選択やAR/VR用のエクスポートが可能になりました。図面では、寸法テキストのオフセットや寸法の再添付が容易になりました。SOLIDWORKS Simulationでは、自動保存やスタディ複製時のデータ除外、ベアリング結合機能の強化があります。
また、SOLIDWORKS 2024では下位バージョン(2022、2023)のデータ形式でファイルを保存できるようになりました。SOLIDWORKSユーザー間での協業を容易にします。ただし、保存できるのは下位2バージョンのみです。
これらの新機能は、SOLIDWORKSのユーザーの皆様にとって大きなメリットを提供します。製造プロセスが効率化されることで、時間と労力の節約が可能となります。
なぜ、エラーを含んだモデルはいけないのか?
講演「なぜ、エラーを含んだモデルはいけないのか? ~SOLIDWORKS モデリングテクニックご紹介~」では、エラーを含むモデルの問題点とその解決方法について説明をいただきました。
エラーを含むモデルは、モデルの連想性や形状の維持ができなくなるためパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。また、エラーが積み重ねられると負のスパイラルに陥り、モデリング中の再計算も遅くなってしまいます。
エラーをの原因を確認するにはFeatureManagerデザインツリー(FM)を使って、そのエラー内容を確認できます。部品ファイルでは、スケッチ修復ツールを使用してエラーの検索や修復を行うことができます。また、アセンブリファイルにおける修正の優先順位についても説明がありました。
これらのSOLIDWORKSの機能を理解することで、エラーが発生しにくく、修正を早く行うことができるそうです。
エラーは必ず修正・修復することが重要であり、これにより、設計ミスを防ぎ、効率的な設計意図を持った設計を進めることができるようになります。
最新のユーザー事例とSOLIDWORKSの未来
講演「最新のユーザー事例とSOLIDWORKSの未来」では、導入事例と今後について説明をいただきました。
あるユーザー様では、異なるファイル名で散在するデータの管理、離れた拠点間でのデータのやり取り、試作後の設計変更依頼などの問題に直面していました。これらの問題は、設計作業の効率性と品質に大きな影響を与えていました。
これらの課題を解決する手段としてサブスクリプションサービス特典「Cloud Services」を通じて、いつでもどこでもどのデバイスからでもデータにアクセスできるようになり、データの共有、排他制御、データ検索、版数管理などが可能となりました。
SOLIDWORKSが、どのようにデータ管理の課題を解決し、設計作業を効率化できたのか事例として紹介いただきました。
また、CADの使用状況や3Dデータの用途にも触れられ、約8割の企業が3D設計に取り組んでおり、データの主な利用用途は「DR」「解析」「データ管理」とのことでした。3Dデータを利用したことで役に立ったこと、困っていることについても紹介がありました。
最後に、国内で最も使われている機械系3次元CAD SOLIDWORKSの未来についてお話をいただきました。
SOLIDWORKSに3DEXPERIENCEプラットフォームの機能を組み合わせたサブスクリプションサービスの特典「Cloud Services」で便利になることや、ライセンス・契約形態はDesktop版とConnected版があり長期間利用と期間利用のメリットとデメリットを比較して、それぞれの特徴がわかりました。
SOLIDWORKSは毎年200以上の機能強化を実現し、その90%以上がお客様の要望を直接反映されています。
これからもSOLIDWORKSは、選ばれ、選び抜かれ、選ばれ続けるでしょう。
セッション満足度/参加者の声
<参加者の声>
- 2次元CADの図面を3次元CADとペーパーレスに移行したいと考えています。その方法を見つけるためセミナーに参加しました。
- セミナーはとても参考になりました。その情報を社内で伝え、後工程に影響しないよう取り組んでいきたいです。
- モデリングテクニックなどの裏技を教えてもらえるセミナーを開催してほしいです。
お問い合わせ
SOLIDWORKSおよび3DEXPERIENCE Worksに関するご質問や導入のご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
弊社は、CAD/CAMシステムの導入および運用技術サポート、人材紹介・派遣、3Dプリンタの販売、3Dプリントサービス・データ作成など、お客様の「ものづくり」に関するあらゆる課題の解決策をご提案いたします。
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このセミナーは、SOLIDWORKS2024と3DEXPERIENCEの魅力とその活用事例を深く理解するための素晴らしい機会でした。
ご参加してくださった皆様、ありがとうございました。
次回のセミナーでも、皆様に有益な情報を提供できることを楽しみにしています。
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