Civil 3DではTINサーフェスをもとに、厚みのついたソリッド形状を作成することができます。
3Dプリンターで地形の3Dプリント模型をつくりたい場合や地層のサーフェスがある場合では地層ごとにソリッド形状を作成し色別で表現するなどのことが行えます。
ここでは、地形のTINサーフェスをコピーして高さを変更した複数のTINサーフェスを元に、各TINサーフェス間に色の異なるソリッド形状を作成する例で、TINサーフェスからソリッド形状を作成する方法をご紹介します。
サンプルデータ
現況地形と現況地形サーフェスを複製し標高をマイナス方向にオフセットした複数のサーフェスがあるデータを例に使用します。
現況地形から次のオフセットサーフェスまでのソリッドを作成する
「現況地形」サーフェスから「現況地形-10mオフセット」サーフェスまでのソリッド形状を作成します。
一番上のTINサーフェス「現況地形」を選択し、[TINサーフェス:現況地形]タブを表示します。
[サーフェスツール]パネル ー[サーフェスから抽出]-[サーフェスからソリッドを抽出]を選択します。
[サーフェスからソリッドを抽出]ダイアログが表示されます。
[垂直定義]ー[サーフェスで]を選択 ー プルダウンより 「現況地形-10mオフセット」を選択します。
[色選択]アイコンを選択し、ダイアログより色(今回はRed)を指定します。
”「現況地形」から「現況地形-10mオフセット」まで、色がredのソリッドを作成する”という設定ができたので[ソリッドを作成]を選択します。
「現況地形」から「現況地形-10mオフセット」まで指定された色のソリッド形状が作成されます。
同様の処理を繰り返す
「現況地形-10mオフセット」サーフェス選択 ー[サーフェスから抽出]-[サーフェスからソリッドを抽出]を選択。
[サーフェスからソリッドを抽出]ダイアログで[垂直定義]ー[サーフェスで]ー 「現況地形-25mオフセット」を選択。
[色選択]アイコンを選択し、ダイアログより色(yellow)を指定して[ソリッドを作成]。
「現況地形-25mオフセット」サーフェス選択 ー[サーフェスから抽出]-[サーフェスからソリッドを抽出]を選択。
[サーフェスからソリッドを抽出]ダイアログで[垂直定義]ー[サーフェスで]ー 「現況地形-32mオフセット」を選択。
[色選択]アイコンを選択し、ダイアログより色(green)を指定して[ソリッドを作成]。
底面が平らなソリッドモデルを作る(3Dプリンタ用など)
3Dプリンターで地形の3Dプリント模型を作成する場合、底面が平らな3Dモデルデータが必要になります。
TINサーフェスから底面が平らなソリッド形状を作りたい場合、[サーフェスからソリッドを抽出]ダイアログの[垂直定義]で[固定標高で]でプレビューの通り底面が平らなモデルを作成することも可能なのですが、エラーが起こりやすいです。
エラーが起こりにくい方法としては、底面(平面)となるTINサーフェスを別に作成して、[サーフェスからソリッドを抽出]の[垂直定義]で[サーフェスで]で底面サーフェスを指定して実行する方法をおすすめします。
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以上、TINサーフェスからソリッド形状を作成する方法のご紹介でした。