TINサーフェスは、境界となるオブジェクトで切り取ることができます。
ここでは、境界となる単純なオブジェクトでTINサーフェスの切り取る動作を確認してみます。
切り取り前のサーフェスと境界オブジェクト
切り取り前のサーフェスは以下になります。
切り取る範囲となる境界として、ポリラインで矩形を作成します。
作成したポリラインに高度は設定されていません。
境界を指定して切り取る
［ツールスペース］ー［サーフェス］ー［現況地形（カット対象サーフェス）］ー［定義］ まで展開します。
表示された ［境界］の文字の上で 右クリック を行い、［追加］を選択します。
［境界を追加］ダイアログが表示されたら、［タイプ］から ［内側］を選択し、 「OK」 を選択します。
対象の境界オブジェクトを選択する段階になる為、矩形を選択し、その後 「Enter」 キーを押します。
選択した境界の内側のサーフェスの切り取りが実行されました。
TINサーフェスを選択してオブジェクトビューアで確認すると、このように矩形の内側がカットされていることが分かります。
矩形の外側をカットしたい場合
同じ矩形を使用して、［境界を追加］ダイアログから［タイプ］ー［外縁］を選択して実行した場合、矩形の外側がカットされます。
【補足】 地形作成ブレークラインのチェックについて
［境界を追加］ダイアログで［地形作成ブレークライン］ にチェックを入れて切り取りを実行すると、指定された境界に合わせる形で対象のTINサーフェスが再構成されます。
チェックなしで実行した場合、境界上にかかっているTINサーフェスは元の形状を保持したままでサーフェスが再構成されます。
以上、境界オブジェクトでTINサーフェスの切り取る動作の確認でした。
