
2024年11月にリリースされた新バージョン『SOLIDWORKS 2025』では、数多くの機能が強化されました。
コラボレーションとデータ管理、部品モデリング、アセンブリモデリング、図面、MBD、電気/配管ルーティング、ビジュアライズなどの各機能のパフォーマンスが向上しており、より優れた設計をより迅速に行うことができるようになりました。
設計者の要望に基づき強化された主な機能に「Z上方向テンプレート指定」 「部品のシルエットDefeature方式」 「参照ジオメトリのパターン化」 「拘束先が不明な幾何拘束関係の修復」 「アセンブリの可視化」 「SpeedPakインスタンス」 「大規模デザインレビューモードでの干渉チェック」 「スケッチの寸法からDimXpert寸法の作成」があります。このほかにも、概念設計から製造までの製品開発プロセスを効率化できる多くの新機能があります。
SOLIDWORKS 2025の新機能の中から、特に知っていただきたい機能をご紹介します。

新機能1:部品モデリング
- ネジ山フィーチャーのオプション「シェイディングされたネジ山」が有効な時のパフォーマンスが向上しました。
- デフォルトテンプレートからの部品・アセンブリの作成時にY軸とZ軸のどちらを上にするか選べるようになりました。
- マルチボディを含む部品に対して、シルエットDefeatureが可能になりました。
- パフォーマンス評価にて、全てのボディ合計のグラフィックス三角形や面の数などを一覧で確認できるようになりました。
- 面取りにて、選択ツールバーから一括でエッジを選択できるようになりました。
- 可変サイズフレットにオプション「連続エッジブレンド」が追加され、自動的に滑らかな連続する面を作成できるようになりました。
- 選択した面の投影面積を測定ツールで確認できるようになりました。


新機能2:板金と溶接
- カットリストのプロパティを多数のアイテムに、すばやくコピーできるようになりました。
- 新フィーチャーの「ベンドノッチ」で加工時のプレスブレーキのベンド位置を追加できます。
- タブおよびスロットでオプション「均等オフセット」や「中央揃え」が追加されました。
- オプション「複数長さフランジ」が追加され、フランジプロファイルを編集せずに複数の長さのフランジを作成できます。
- オプション「フランジプロファイルにフランジ長さ寸法を自動追加」が追加され、フランジスケッチを自動で完全定義できるようになりました。
- 新しい溶接ビードのタイプ「開先ビード」が追加されました。


新機能3:アセンブリ
- パフォーマンス評価で未更新のファイル数、アセンブリを開くための時間、アセンブリ内のグラフィックス三角形の合計数を確認できるようになりました。
- トップアセンブリが参照しているサブアセンブリを変更せずにサブアセンブリのSpeedPakを作成できるようになりました。
- SpeedPakのグラフィックサークルの透明度を設定できるようになりました。
- 大規模デザインレビューモードで階層リンクと構成部品プレビューウィンドウを使用できるようになりました。
- 表示状態テーブルでアセンブリの複数の表示状態を管理できるようになりました。
- 開いている部品、アセンブリ、図面を1つのドキュメントグループとして保存し、1クリックで開けるようになりました。
- アセンブリまたはマルチボディ部品の干渉認識にオプション「サーフェスボディを含める」が追加されました。
- 「合致と一緒にコピー」が、スロット合致などのメカニカル合致や、ロック合致、パス合致、直線カプラー合致で使用できるようになりました。
- 新しいアセンブリの作成時、Z上方向のテンプレートを使用できるようになりました。


新機能4:図面
- 1クリックで最後に保存した状態に戻せる「再読み込み」が図面ファイルにも対応しました。
- DXF/DWGエクスポート時にSOLIDWORKS図面ビューをブロックとしてエクスポートできるようになりました。
- 詳細カットリストにオプション「部品表の数を使用して量を計算」が追加され、長さなどの属性の総量が表示できるようになりました。
- ISO 21920に準拠した表面粗さ記号を作成できるようになりました。


新機能5:MBD
- MBDアドインをアドインマネージャ―でオン/オフできるようになりました。
- 抜き勾配フィーチャーにDimXpert寸法を追加する際、ウェッジフィーチャーに長さ寸法を同時に作成できます。
- スケッチ寸法からDimXpert寸法を作成できるようになりました。
- STEP 242エクスポートで出力毎にオプション「周期面の分割」と「面/エッジプロパティのエクスポート」を設定可能です。


新機能6:Visualize
- SOLIDWOKRS Visualize APIにより、モデルから直接レンダリング画像を作成できるようになりました。
- ネットワーク上のマシンを使用して高速なレンダリングを行えるSOLIDWOKRS Visualize Boostのユーザーインターフェースが改善され、効率よく設定を行えるようになりました。
- レンダリングエンジン「Stellar Physically Correct」が高速モードに対応しました。
- 地面に落ちる影をオフにした状態で、地面からの反射光効果が得られるオプションが追加されました。
- glTFファイルにDSPBRの外観パラメータ情報を含めることができるようになりました。


新機能7:PDM
- SOLIDWORKSツールバーとCommandManagerタブから、SOLIDWORKS PDMの機能を容易に利用できるようになりました。
- SOLIDWORKS PDMファイルエクスプローラーに「新しいウィンドウで表示」コマンドが追加されました。
- SOLIDWORKS PDMファイルエクスプローラーのプレビュー位置がカスタマイズできるようになり、プレビュー画面の領域も広げることができるようになりました。
- 取得操作と同時にデータをチェックアウトして、すぐに作業できるようになりました。
- SOLIDWORKS PDMファイルエクスプローラーのBOMタブの構成部品の表示順序がSOLIDWORKS FeatureMnagerデザインツリーに沿うようになりました。
- 展開したBOMの表示が可能になり、部品の必要数などを簡単に把握できるようになりました。
- サムネイル付き部品表の出力が、BOM、参照先、使用先でできるようになりました。
- ファイルを開く時間を確認できるSOLIDWORKS PDMの変数「SW Last Open Time」が追加されました。
- アドミニストレーションツールでユーザーのログイン詳細を確認できるようになりました。


新機能8:Simulation
- オフセットとのボンド相互作用の精度が向上しました。
- エッジ溶接結合の一部機能強化により、操作性が向上しました。
- ピン結合の機能強化により、穴付近の応力集中が緩和され解析結果の精度が向上しました。
- 解析の対象にする部品を選択して、それ以外の部品を解析対象外にできる選択コマンドが追加されました。
- 汎用的スプリング結合の解析精度とパフォーマンスが向上しました。
- 中間節点の再利用により、メッシュ分割に掛かる時間が改善されました。


新機能9:Flow Simulation
- コンポーネントコントロールで流体解析に不要な複数の部品を同時に抑制できるようになりました。
- 複数の設計案の検討で使用する、結果付ファイルを開く動作、クローンプロジェクトが高速化されました。
動画で解説!SOLIDWORKS 2025の新機能

本ページでご紹介した新バージョンSOLIDWORKS 2025の新機能を詳しく解説した動画をご用意いたしました。
新機能の用途とその効果を解説しておりますので、ぜひ動画をご覧ください。
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